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『プロレス ガチボーイ 高次脳機能障害』 コメントより

2008/03/28(金)

3月15日のブログ 『プロレス ガチボーイ 高次脳機能障害』に
キリコさんより コメントを頂きました。ありがとうございます。
私の気分は高ぶっているのに、言いたいことはぼんやりの文章に、きっちり調べ的確に分かりやすくコメントしていただいて感激です。

ぜひ 皆様に読んでいただきたく、記事欄に転記させていただきました。
よろしくお願いします。

キリコさんのコメントより

こんにちは。
最近は、漫画やドラマ、映画でも「難病もの」「医療もの」が多いですね。
それらには当然「医療監修者」が付き、監督や脚本家、俳優も勉強しているはずなのに、当事者やその家族が見たら「何だこれ!」と苦情を言いたくなるものがほとんどです。
私も持病があり、時々題材にされますが、腹が立つので見ません。

この「ガチボーイ」の監督は、前作でも難病ものの青春恋愛映画でヒットを飛ばしました(下に追記しました)。
そういうものが好きなのでしょうが、それは決して、「世間に病気のことを知らしめたい」というような使命感からではありません。
インタビューやメイキングなどをいくつか見ましたが、この監督は、どうやら人間というものをあまり大事にしない人のようです。

「ガチボーイ」はその名の通り、撮影もスタントやワイヤーを使わず、「ガチンコ」で行われました。
俳優の中には、肩の脱臼など、大きな怪我をした人もいたそうです。また女優も、妊娠初期の大事な時期の人を、わざわざ起用しています(野球のダルビッシュ選手の奥さん。彼女である必然性は、話題性しかない)。
この映画で見られる危険な技は、監督が、指導のプロレス団体の選手に「こういう大技を撮りたい」と言い、「スタント無しで素人がやるのは危険」と拒む選手をごり押しして作られたものです。

ラストシーンの撮影では、エキストラの300人も涙の嵐だったそうですが、日本人は「ケガを押して」とか好きですからね。
「難病、障害、青春、頑張り、判官びいきのハッピーエンド」と揃えば、何も知らない健常者を泣かせるのはたやすいことです。監督は、それをよく知っているのです。
この監督にとって「障害、病気」は、泣かせるための道具の一つでしかないのです。

私は、こういう「難病や障害を軽々しく美談にする」という制作側の姿勢が嫌いです。また、医療ものによく見られる、医学的な間違いや安易な作りにも大きな疑問を感じます。
「ガチボーイ」にも医療監修者がいたようですが、一体何を監修したのでしょうか?

記憶障害のみならず、ほかにもさまざまな症状があり、一生脳のけいれん止めを飲まなければならないこと、頭を強打するなどとんでもないことなど、その道の権威なら当然アドバイスしたはずです。
アドバイスしなかったのならそれも非常識ですが、監督や脚本家がそれを却下したのなら、監修者として名前を出されたくないから降りる、くらいの良心があってほしかったです。
この監督は、多分これからも、難病や障害、短命などと、青春、恋愛をセットにして、薄っぺらい「泣ける、受ける」映画を作っていくことでしょう。

自閉症の人を扱った(といっても、自閉症をまっこうから取り上げたわけではない)「レインマン」ですら、家族が見ると違和感のあるシーンもあるそうです。
が、主演のダスティン・ホフマンは、役作りのために自閉症の人達と一緒に過ごし、また脚本も実在の人物をモデルにしています。
ホフマンの演技は素晴らしく、脚本に多少の不備や自閉症自体についての説明が不足していても、自閉症について理解してもらうのに、この映画を勧める家族は多いようです。
ちなみに、この映画はアカデミー賞の作品賞・監督賞・主演男優賞・オリジナル脚本賞を受賞しています。

そこまでの質にしろとは言いませんが、根本的なところが違う気がします。この差はどこにあるんでしょうね・・・。

追記:この監督の前作(デビュー作)「タイヨウのうた」では、「色素性乾皮症」が取り上げられていますが、この病気の描写が誤解を招くとして問題になりました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%82%A6%E3%81%AE%E3%81%86%E3%81%9F

デビュー作でこんなことをやってしまったのに、「ガチボーイ」もこれでは、やはりその程度の人のようです。
病気や障害を売り物にしていると言われても仕方がないでしょう。
監督としても人としても、最低だと思います。それなのに、映画レビューは「感動」だらけです。
この記事で、いろいろと勉強、考えさせて頂き、ありがとうございました。
長文失礼致しました。

キリコさん ありがとうございました。(ジンチョウゲ)
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テーマ:モノの見方、考え方。 - ジャンル:心と身体

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コメント
こんにちは。

ガチボーイの話題はあっという間に下火になりましたね。
私もがっくりしていたひとりです。

監修協力なさっていたドクターは息子のかつての主治医でした。
うちみたいなとても困ってしまう症状の例があるのに・・
日常が暮らせない、もっともっと苦しんでいるご家族が数え切れないくらいいるのに・・
とはがゆい思いでした。

視聴率の数字が絡む映像はどうしても現実をゆがめたものになりますね。
わたしの息子もある番組取材でロケを行いましたがドキュメンタリーだってやはり演出が入りました。
納得いかず最後の撮影日にキャンセルして騒動になりましたが、視聴者に理解されたいと思いつつこの障害を勘違いされたまま理解されたのでは困るのは息子自身だと感じました。
息子は「テレビに出たい!頑張ったのに・・」とひどく落ち込みましたが現実を知るという事、間違いに気がついたら進まない・・という貴重な経験になったと信じています。

ガチボーイに限らず『現実』ほど胸をうつものはないはずです。
ドラマ仕立ての障害者ストーリーには辟易してしまいます。
【2008/08/05 21:00】 URL | 夜空 #-[ 編集] | page top↑
v-484 夜空さんへ
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません。

<間違いに気がついたら進まない>・・前に進む何倍もの判断と勇気がいったことでしょう。ついずるずると流される生活に、反省しきりです。

暑さでふやけたボンヤリ頭にカツを入れていただきました。私も頑張らなければと・・・
ありがとうございました。
【2008/08/12 04:58】 URL | ジンチョウゲ #zy7.kZ5A[ 編集] | page top↑
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