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映画 『チーム・バチスタの栄光』

2008/02/13(水)

連休なのに、楽しみ何もしなかったなーと、『チームバチスタの栄光』 映画に行く。

少し前、海堂尊著 『ブラックペアン1988』 を読む。
黒表紙に黒いペアン(手術用のハサミの様な止血鉗子)の浮き出した表紙。凝った本だなーと手にとったのが始まりで、引き裂くような切り口を見せる迫力ある文体、しかし恐ろしく緻密で時にコミカルな文体にすっかりハマる。
『螺鈿迷宮』『ナイチンゲールの沈黙』『チームバチスタの栄光』 と、発行順とは逆さに読み、映画になるとの情報に、いつの事かと心待ちにしていた。

さて『チームバチスタ』 本の方。
「不定愁訴外来」の主任医師、田口公平が主人公。出世街道から外れている窓際医師?。
花形外科医師による30例成功のバチスタ手術(心臓外科手術)が、立て続けに3例の術死。
医療ミスとは思えないところから、院長より田口医師に調査依頼がくる。

初めはなんとも心もとない聞き取り調査が、田口医師を狂言回しにして、病院組織、手術の詳細、チームバチスタのキャラが鮮明にあぶりだされてくる。しかし素人の調査としてはここまで。
ここから犯罪追求のプロとして、厚生労働省の調査官白鳥の登場となる。
白鳥の強引な調査で俄然ミステリーの様相をおび、結局麻酔医の殺人が解明される。

映画では主人公田口医師が、竹内結子扮する田口女医。頼りないことはなはだしい。
とても殺人が絡む調査を、院長がこの女医に依頼する設定は無理だ。勤務医の顔と、ソフトボールのピッチャーとして凛とした表情の、あまりの落差にもがっかりだ。

また、小太りのどんなにオシャレしても風采の上がらない白鳥が、大男のイケメン安部寛。
どんなに強引な口きいても憎めない、思慮ある魅力ある白鳥が、イケメンが先にたつだけの男になった。
男と男、男社会のドラマを女と男にし、より映画的に面白くしたのだろうが、性格の描写が不足というか、男女関係の色を入れただけ人間の掘り下げが甘くなった。

ただ、後半の田口女医が目覚めてからの盛り上がりは迫力があり、犯人を追い詰める謎解きは本とは違うが、分かりやすく面白かった。(現実的には別として・・・)

「安部寛はカッコよかったな?」 と息子。詳しい筋は分からなくても、テンポのいい画面の移り変わりが面白かったようだ。
映画は映画として、ぜひ本を読んで欲しい。
『チームバチスタ NO2』を作る話もあるとか、もう少し原作の持つ雰囲気を出せるよう努力して欲しい・・・と思うのだが。。。。
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テーマ:日常 - ジャンル:心と身体

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コメント
こんにちは。

昨日、テレビでこの映画をやっていたので、本も読んでないのに、「ジンチョウゲさんが言ってたな~、あとでブログ見よ」と思って見ました。

う~~~ん、原作は、田口医師は男性なんですか。竹内結子は、ふにゃふにゃでしたね。術死後、びーこら泣いてるし。
同じ女性でも、もっとパキパキした、たとえば米倉涼子なんかの方がよかったんじゃないでしょうかね~。

それと阿部寛、前半は大変不愉快な男で、とても「どんなに強引な口きいても憎めない、思慮ある魅力ある白鳥」なんかじゃなかったです。
殺人の犯人は意外で、ミステリとしてはよくできてる方かと思いましたが、想像するに、原作はもっと硬派じゃないかと・・・。

竹内結子は、記憶障害の数学者との話「博士の愛した数式」でも、寺尾聡と何だか妙~な男女関係っぽかったし、原作の方がよほどよかったです。
どうも、この人はオンナオンナしていて、硬派の映画には向かない気がします(死んだ奥さんが夫の前に数日だけ戻ってくるというどうでもいい映画{「今、会いに行きます」)なんかに出てればいい感じ)。

さて、海堂尊の映画第2作、「ジェネラル・ルージュの凱旋」、何だかんだ言って海堂氏の作品、全然読んでません。
でも、去年の大河ドラマで大ブレイクした堺雅人(篤姫の夫、家定役)が悪役のようなので、堺雅人のにわかファンの私としても、彼の演技力に期待したいです。

もうすぐ公開ですね(こちらでは3/7)。ごらんになったら、また感想をアップして下さい(^-^)。
私は遅まきながら、「チーム・バチスタ」を借りて読みます(ーー;)。
長くなってすみません。
【2009/03/04 22:33】 URL | キリコ #eSLToZDQ[ 編集] | page top↑
キリコさま コメントありがとうございました。
遅くなって申し訳ありません。
少しコメントの話題からそれますが、しばし猶予を・・・
何冊か海棠作品を読んで、ミステリーはさておき、必ずエーアイ(死亡時画像診断・・CT,MRIによる)の話になる。その活動をしている人かな~とボンヤリ思っていたら近著「死因不明社会」のなかで、真正面から攻めても国は動かないので小説仕立てで訴えようと思ったと。
手品の種明かしのようでなるほど・・やっぱりと納得。法医学の専門医は極度に少なく、解剖にされるのは2%~9%とか・・多くは状況証拠で片付けられてしまう。正確な原因の分からぬままに・・・
そこでCTなどの画像で診断し、必要なら解剖するという考えがエーアイ診断といわれるもののようです。千葉医大の(海棠尊は千葉大卒)エーアイセンターはHPによれば、亡くなった患者さんをすぐ全員エーアイ診断している。地域、警察からも要請があればしているようです。、
群馬大もしているようで、全国に広がればいいですね。時津風部屋事件のようなことは起こらないように。予防にもつがりそうですね。「死因不明社会」には厚労省が動かず、いかに死因が不透明のままか・・と懇切丁寧、大変な熱意をもって書かれており、ミステリーの面白さはありませんが、ぜひ読んでください。

これからもよろしくお願いします。
【2009/03/14 20:28】 URL | jintyou #zy7.kZ5A[ 編集] | page top↑
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