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老いとメイク
2007/09/29(土) メイク美容室 5回目
息子のリハビリにと、認知症の入院患者さんにメイクをさせていただいている。 短い時間だがいろいろと考えさせられる。 もう90歳も過ぎておられるような車椅子のお客さん。 脚はまったく歩かれない様子だが、言葉もほとんど声にはならず、わずかにうなづかれるか、何か言いたそうに口を動かされる程度。 もちろん 付いておられる看護師さんの助言介添えがあって、メイクに取りかかる。乳液つけ下地を作り、チーク(頬紅)をぬり、 「眉を引きますね?」 「口紅をぬりますね?」 問いかけてもほとんど反応はない。 髪をちょっとブラシして出来上がり。 「終わりましたけど、どうでしょうか??」 前の大鏡を見て唇が物言いたそうに、もぞもぞと動いている。 「ウム?? なんだろう? 眉かな? 唇かな?」 まわりでアレコレ問いかけるが、はっきり分からない。 色をいろいろお見せしても分からない。 「口紅をちょっと明るい色につけてみましょうか?」 「これで どうでしょうか?」 じっと鏡を見てやっと少しうなづかれる。 気に入ったのか、これで仕方がないと思われたのか分からないが、表情がなくても、真剣に一生懸命鏡を見て考えられたのは分かる。 スッピンで平気で過ごす私には、ちょっと感動だった。 気の張る人と会う時だけやっと化粧する私。年取って手足が不自由、人まかせの生活の中で、メイクにあれだけの関心が持てるかな?? メイクには興味がありません・・としても人生晩年に、あれだけの緊張感を持てるものがあるかな?・・・たとえほんの一瞬にしても・・・? 人間終りにあまり物事に執着しないようにとも思うが、諦めて、悟りきって?枯れてしまうのもな?? |
一泊二日 留守番
2007/09/25(火) 息子、今 術後4年11ヶ月、
リハビリ病院で一ヶ月前、先生との会話。 「今 生活で困っている事は? どうですか?」 「実は9月中旬に所用があり、日帰りしようか、一泊しようか迷っているのですが?」 「いい機会じゃないですか、まだ日にちもあるし予定組んでやってみましょう」 今までも一食用意しておけば、半日の留守番位は出来るようになったが、泊まりの留守番はまだしたことがない。 「大丈夫 まかしといて!」 これはいつもの口癖。 本人は平気だが、こちらの不安をなんとかしなければ・・・ 先生に背中押されて息子のリハビリというより、私の子離れだーと決意?する。 次の日曜日の昼食。 「今日はひとりで留守番だと思って、お昼作って食べて! 冷蔵庫にチンすれば食べれるおかずが、アレコレあるから!」 「うん」・・・心もとなげな表情のとうり すぐ 「わからーん 出来んー」 とわめく。 「じゃあ 冷蔵庫のパットのハヤシをチンしてご飯にかけて、ハヤシライスにしたら?」・・(好物なのでしょっちゅう作っている) わざと言葉だけで指示してみる。しばらくして 「ご飯どこだー?」 「炊飯器!」 「炊飯器どこー?」 完全にパニクッテイル!! 「さあ 一人だったらどうする? お腹空いてきたね?」 隣の部屋で家事しながら、知らん顔。 やがて毎朝一人で用意する朝食を作り(じゃこチーズのトースト、納豆に葱いれ、ヨーグルト、コーヒー)ぼそぼそ食べている。 なるほど 餓死の心配はまあないか? サラダと果物追加サービスする。 退院して直ぐ 起床?就寝まで一日の予定表のノートを作り、一つ一つチェックしながら行動してきた。今、やはり自分で作り、続けている。 この予定表を一日分更にくわしく書く。 (散歩にはカギをかける場所を追加。食事の手順は炊事場に書き、寝る前にカギと火の確認。など) これもリハーサル2回ぐらいしたかな??・・考えればしていないことが多すぎる。 予定表をリハビリの先生に見てもらったりして、次の日曜日。 お昼はうな丼(焼いたうなぎを切り、ラップしてチン、ご飯にのせる) 夜はハヤシライス(パット入りをチン、ご飯にかける) 一人のつもりで・・と一人分リハーサル。 説明書さえあれば落着いてできた。 いつも炊事は好きで毎食手伝っている。なんとかなるか?と、ほっと一安心。。。 出発の前夜、鍋いっぱいのハヤシライスの夕食。翌朝はいつもの息子の朝食、私は7時半出発。 息子は昼は鰻丼、夜ハヤシ、二日目の朝はいつもの朝食、私は13時に帰るので、お腹空いたら又ハヤシ食べる??・・・と。果物、サラダ、野菜の煮物、魚(干物、好物でいつも自分で焼くのだが、食べていなかった) 全部日付、朝昼夜とパットに書く。う?ん 3日続けてハヤシか? ちょっと可哀そうだがしかたがない。 ヘルパーさんについ話したところ、夕方5時、覗いてみましょうとありがたい話。何かあれば携帯で近くの親戚に頼むつもりだったが、ほんとに心強い。 出先から何回か電話する。幸い何事も無し。私も予定どうり13時帰宅。 「お帰りー」いつもどうり、明るい声。 息子は用意したケーキのおやつは残し、3日続けてのハヤシライスの方がよっかったよう。案ずるより生むが易しだ。 大丈夫と思いながら、なんとなくヒヤヒヤした一日半だった。 息子の親離れに安心したような、物足りなく寂しいような?。。。。。 それにしても、もう少しチンしなくてもすむように、努力しなくては,,,,,,う??ん!! |
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