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忘れられぬご夫婦

2006/05/24(水)

息子が脳内出血を起こして倒れ、集中治療室からやっと大部屋(5人)に移った頃の話。
術後、まだ鼻腔食で嚥下障害の、80才前後のおじいさんがおられた。
もちろん寝たきりで、そばには腰の曲がった奥さんのおばあさんが、付きっ切りの看病だった。
昼間は身内の人が賑やかだが、夜、寝静まって薄暗がりの中、ブツブツ ブツブツ なにやら小声が聞こえてくる。夜中の2時頃。

おばあさんが、おじいさんの耳元で
「おじいさん 帰ろうナ? 早く元気になって帰ろうナ?」 
おじいさんの声は聞こえない。
しばらくお孫さんの話が続いているが、また聞こえてくる。
「働いて・・働いて・・こんな病気になって・・よくなろうな?・・元気になって一緒に帰ろうな?・・・」
おじいさんの頭抱いて、耳元でかきくどいている。

昼夜逆転で眼パッチリ、しゃべれない息子と二人で聞いている・・・
他の人の寝息に混じって聞こえるこの呟きは、なんとも胸に迫り、身につまされて やるせない。
こんなに深い嘆きのクドキは聞いたことがない。

息子への見舞いにアイスクリームを頂き、ついおばあさんに
「いかがですか?」 と差し出す。
礼を言っておじいさんのベットに帰られる。
「おいしいーねー」 食べながら振り返ってオドロイタ!!
嚥下障害のおじいさんに、アイスクリームを食べさせている!!
                      \(◎o◎)/!! 
騒ぎでかけつけた看護師さん              
「おばあさん また食べさせて!! ダメ ダメ!!」
私も最敬礼したが、おばあさんは
「おいしいアイスクリーム ちょっとだけ ちょっとだけ 食べさせたかったんだわー・・・」 と肩を落としてションボリーー m(__)m 
                            
私達はほどなく転院し別れたが、三ヵ月後その病院に検査に行き、リハビリに励んでおられるおじいさんに再会。
後ろにおばあさんが しっかり付き添っておられ、言葉を交わしたが、また眼がうるみそうになった。

どうぞ お二人とも いつまでも いつまでも おすこやかに・・・
一生忘れられない ご夫婦である。
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テーマ:ありがとう - ジャンル:心と身体

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