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言葉 「おかあちゃん」
2006/05/03(水) 「おかあちゃん」・・・息子の私への呼びかけ、謎の一つである。
保育園時代は おかあちゃんと呼び,小学校入学でおかあさんとなり、それ以来、おかあちゃんと呼んだ事はない。 発病術後2ヶ月ぐらいから、やっとささやき声が出ても、無気力症で自分からことばは出ず、出ても全く自分の意志で、話す事は出来なかった。こちらから呼びかける一方だった。 声らしい声が出るようになっても、「おはようございます」「ハイハイ」 質問されても間髪をいれず、「分からん!」「知らん!」だけ。 相手からの言葉にも相槌をうつだけ、相手の言葉をオウム返しするだけだった。 三ヶ月位たち 少し目に力が出てきたね?といわれるようになった。 会社の上司の見舞いでは相槌うって話していたのに、帰られると、突然 「もう とても勤務は出来ないな?」「あの仕事はとても続けられないな?」と、全く正気の別人の言葉でビックリ。 又、自分が跡取りを意識するのか、「家を守る事はできないわ?」という。 オムツしながら車椅子でトイレ通いしていた頃、早くしなければの気持ちで手順教えていると、急に 「このクソ女になんで 指図されるのか!? なんで命令されるのか!?」という。正気の顔と声で怒っている。 あの頃にはこんな場面がだんだん多くなり、人間としての意識・心が戻ってくるのかと思ったが、やがて少なくなり、反応も沈静化してきた。 四ヶ月位で、ドクターに「いつもニコニコ多幸的」と言われ、挨拶とハイハイの返事しか出来ないのに、ふと、 「(お母さんは)ようやるわ?? 感謝するし 尊敬するわ??」と例の真顔で言う。 ああ、これからが介護の本番、第二の育児が始まると、実感した瞬間だった。 知らん 分からんと言っていたのが、胸の前で両手をヒラヒラさせながら、 「ナンカ説明できんのだが??」と困った顔で言うようになった。 つい四、五日前の会話; 「お母さんの事は なんていう?」 「おかあさん、おかあちゃん、ママ、はは、おふくろ・・・・」 と普通に考えられる言葉を、並べている。 「じゃあ なんで おかあちゃんって言う?」 「親しみをこめて言ってるんだ」 「ホウー いいこと言うネ??」 「私はお世辞がうまいんダ!」 無理に過去の記憶から言葉を捜していうのではなく、その場その場でタイミングよく答えられるようになった。 もちろん理解できないことは付いていけないが・・・。 やっと少しは人間らしい会話になった。 リハビリの暖かい部屋で、後ろから訓練を聞いていて、ついウトウト。 「おかあちゃん すんだよ! 起きて!!」 大声にビックリーー 恥ずかしいが こんな声を聞けるなんて夢のようだ。 ありがたい 感謝 感謝 ヽ(^o^)丿(●^o^●) スポンサーサイト
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