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ガス抜き 宿

2006/05/28(日)

ガス抜きというほど大袈裟ではないが、家族で一泊二日の小旅行を思い立った。
ネット情報だけの宿選びだったが、うれしい心遣いでこれが大当たり!!。
客室14室 宴会場3室 小都市の 料金も平均並み、小さな温泉旅館である。

チェックイン・・・靴脱いで上がろうとする。
第一歩は一尺幅の畳敷きになっており、その先にスリッパが揃えてある。オヤッ 足の感触ちがうね?
廊下・・・フローリング4枚分位の大幅の床材、足に柔らかく全く抵抗がないというか、これで第一印象ピタリとハマル!

お風呂・・・こじんまりした普通のお風呂だが、湯船の縁に手桶が4、5個キチンと間をおいて置かれている。お湯を使って入るようにと言うことなのだ。風呂底には黒い玉砂利が敷いてあり、歩いてコロコロ転がるのが、なんとも心地よい。中央にはジャグジー。

露天風呂・・・ドアを開けて入ろうとすると、二段段々があり真ん中に20センチほどの丸い石が置いてある。ハテ なんだ??
床も段々も石組みがしてあり、区切りがみにくいため、足元に注意して!と言うことなのだ。 もう最敬礼! <(_ _)> マイリマシタ。
底には小ぶりの五色の玉砂利が敷いてあり、ふと見ると若葉の一枝が底に・・・誤って入ったのではなく、何気ない演出と思わせるのがニクイ!

料理・・・もちろん良かったが、
朝食に海苔ではなく板わかめ。すぐ傍で しゃれた襖紙と同じ紙を周りに張ったほうじ箱でほうじて、出して来てくれる。雰囲気ある??
夕は蜆(シジミ)の澄まし汁、朝は蜆の味噌汁、たっぷりの特大蜆に大好物の息子は大満足。また食堂からの庭の景色のすばらしいこと。

部屋に帰ると片付いたテーブルに新聞と抹茶の接待・・・オォ??感激
                           \(^o^)/
もう一つ、チェックアウト
玄関の上がり框(かまち)の畳敷きの所に、きれいな小座布団と靴べらが三組ほどそろえてある。立ったままで靴の履けない人はどうぞ というわけだ。
ちょっと不安定な息子は助かったと、座って履いている。

あげればキリがない。
女物の浴衣を選んで下さいといわれ着てみると、前幅が広く行儀悪くしてもはだけることがない。
タオルと共に綿足袋ソックスがそろえてある。見たことない!!
ありがたく頂いて帰る。

手入れの行き届いた庭の隅に、箒と熊手が立てかけてある。
露天風呂の隅に、落ち葉を拾うアミが立てかけてある。何故か隠してない!
それがちっとも気に障らず、自然で却って新鮮なのはなぜだ??

床の間に花がない。しかし細手の掛け軸にはつつじが溢れんばかり。
花のかわりには飾り皿。
全館が花よりも焼き物と絵で、落ち着いた雰囲気を作っている。

本当のサービスは 贅沢な部屋 贅沢な料理ではなく、本当の心遣いから生まれるものだと。
どのサービスも黙ってしてあり、見れば分かると。
いつも宿には辛口で笑われる私だが、今回はなんともクレームのつけようがない。
ただありがたく感謝!感謝!!

美術館めぐりなど観光も上の上。大満足で帰路に着いたことでした。
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忘れられぬご夫婦

2006/05/24(水)

息子が脳内出血を起こして倒れ、集中治療室からやっと大部屋(5人)に移った頃の話。
術後、まだ鼻腔食で嚥下障害の、80才前後のおじいさんがおられた。
もちろん寝たきりで、そばには腰の曲がった奥さんのおばあさんが、付きっ切りの看病だった。
昼間は身内の人が賑やかだが、夜、寝静まって薄暗がりの中、ブツブツ ブツブツ なにやら小声が聞こえてくる。夜中の2時頃。

おばあさんが、おじいさんの耳元で
「おじいさん 帰ろうナ? 早く元気になって帰ろうナ?」 
おじいさんの声は聞こえない。
しばらくお孫さんの話が続いているが、また聞こえてくる。
「働いて・・働いて・・こんな病気になって・・よくなろうな?・・元気になって一緒に帰ろうな?・・・」
おじいさんの頭抱いて、耳元でかきくどいている。

昼夜逆転で眼パッチリ、しゃべれない息子と二人で聞いている・・・
他の人の寝息に混じって聞こえるこの呟きは、なんとも胸に迫り、身につまされて やるせない。
こんなに深い嘆きのクドキは聞いたことがない。

息子への見舞いにアイスクリームを頂き、ついおばあさんに
「いかがですか?」 と差し出す。
礼を言っておじいさんのベットに帰られる。
「おいしいーねー」 食べながら振り返ってオドロイタ!!
嚥下障害のおじいさんに、アイスクリームを食べさせている!!
                      \(◎o◎)/!! 
騒ぎでかけつけた看護師さん              
「おばあさん また食べさせて!! ダメ ダメ!!」
私も最敬礼したが、おばあさんは
「おいしいアイスクリーム ちょっとだけ ちょっとだけ 食べさせたかったんだわー・・・」 と肩を落としてションボリーー m(__)m 
                            
私達はほどなく転院し別れたが、三ヵ月後その病院に検査に行き、リハビリに励んでおられるおじいさんに再会。
後ろにおばあさんが しっかり付き添っておられ、言葉を交わしたが、また眼がうるみそうになった。

どうぞ お二人とも いつまでも いつまでも おすこやかに・・・
一生忘れられない ご夫婦である。

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今日は家族会

2006/05/21(日)

今日は当事者、保護者がそれぞれ別室で交流会となる。総勢六十人ぐらいかな?
久しぶりで自己紹介、また近況報告のかたちで話が進んでいく。
いい話もあれば気にかかる話もあり、良い話の中の一つ。

四十前の息子さん、くも膜下で倒れられ、二年間治療リハビリの結果、復職の話も、記憶障害の不安があって結局取り止めとなった。
以前パソコンのインストラクターとして勤務しておられたという事もあり、リハビリがてらパソコンの指導をされる事になった。

お相手はリハビリ病院の中年の(失礼)看護師さん達、病態をよく分かってもらえるので安心だと。
しかしおかあさんの心配は尽きず・・・

「息子は前日より教える段取りを考え、しっかりメモを用意、準備を整えた。当日は心配でついて行ったが、不安など微塵も感じさせず、よくぞここまで回復したものと、あふれる涙が止まらなかった・・・」と。

おかあさん話しながらウルウル、そうだ そうだ と皆もウルウル。

初めは声も出ず。やっと言葉になり、人間らしい感情が入り、表現となり会話となる。それが人に対して働きかけ、責任持って指導する。気の遠くなるような作業だ。当人には凄いプレッシャーだったのだろう。

しかしいつまでもプレッシャーだったのだろうか? 
講座が始まったとたん、重圧などどこ吹く風、前の職場の雰囲気が甦り、らくらくと高いハードルを飛び越えてしまったのではないか?
だから プレシャーによるパニックなど起こすどころか、緊張を快感に変えてしまったのだ。はたの不安など要らぬお世話だったのだ!!

あなたは強い! 人間大好き! バンザーイ!!
今 感動して涙してま?す 
(ちょっと言いすぎ? ちょっと見当違い? )
                        
まぁー よかった!よかった! 応援してまーす。\(^o^)(^○^)/
病院の元おねえさん達をしっかり 鍛えてあげてください。

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ガス抜き

2006/05/19(金)

先頃 高次脳機能障害の集まりで、介護者のケアについての話が出た。
家族としては当事者の症状の軽重はさておき、一瞬の目も離せないのは皆同じである。

「ストレスで息が詰まりそうになる」
「介護しながらでも、趣味は何とか続けたほうがいい」
「そうだ! ガス抜き! ガス抜き!!」
息抜き? ストレスのガスを抜く? いいえて妙だ。

では例えば看護の余裕ができた時に、人に頼んで安心して遊びに行ったとしても、チラッ チラッ と顔を思い浮かべることはないだろうか?
心底ご褒美もらった子供のように、楽しむことが出来るだろうか?

その時は趣味に熱中できたとしても、以前のように 無意識に突き進むような、熱意を持ち続けることが出来るだろうか?
容量の小さい私の脳みそは、切りかえても切りかえても介護モードに戻ってしまう。
要するに、当然のことだが、本人抜きではストレス解消は考えられないという結論に行きつく。本人の喜ぶ顔、少しでも良くなったと感じる時が、一番のガス抜きの瞬間になるのだ、と思う。

とは言っても、体を休めたい、心を休めたいと思う。
逃げの言い訳になっても、ガス抜きしたいと思う。
脳は たてまえだけでは動かず、スルリとぬけて都合のいい本音の方にいってしまう。

「体がそう思っているのなら、遊ぶのが一番の薬だー!。ウツウツせずに皆でどこか行こうぜ??!」
「ブログで訳の分からんことをグズグズ書くのも、ガス抜きのつもりかー?」  

アチャー ゴメンナサーイ
最後まで おつきあい ありがとうございました。
                m(-_-)m (ー_ー)!! 

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撃退

2006/05/15(月)

前の看護日記を繰ってみる。
発病二年目ごろ、床下の換気扇の業者が点検に来たことがある。仕事が終わると、やはりもっと換気扇つけろとか、穴を開けて通気をよくしたら等との話になる。私はそんなのは必要ないと言う。

傍でじっと聞いていた息子
「こんなに(話を)して貰って、つけてあげたら?」 という。
なんでも ハイハイ、ウンウン と頷き、疑うなどの感情のなかった時期である。結局営業の成果なく帰って頂いた事があったが・・・

またリフォームの業者が
「今日は息子さんと仕事の段取りの話しにきました」 と。
どうやら留守中の話らしくビックリ! それ以後玄関は施錠しインターフォンで断るよう厳重注意!!

三年半たった先日、電話を受けた息子
「ハイ・・ハイ・・・・・イヤ 結構です」
「なに?」
「なんか健康食品の営業で、断ったんだが?、撃退だ?」 という。
いつも私に電話を回していたのに、すぐ判断が出来対応ができた。
少しずついい結果が安定して出てくるようになった。
    ありがたい!!  感謝感謝!! (*^。^*)***

台所から大声が聞こえる。
「おかあちゃん、パソコンいい加減にして、夕食作ってよーー」 
まったくしっかりしてきた。特に食べることに関しては・・・
少々 やりにくくなってきた。 (-_-;);;          

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ちいさな達成感

2006/05/14(日)

リハビリ病院で記憶力の訓練風景

先生 とりあえず五種類の品物を目の前に並べる。
出したり引っ込めたりしながら、記憶の様子を見ている。
初めは少しレベルアップしているから、たいてい二種類位はさりげなく引っ込め、三種類で訓練に入る。

それが何で、何個あったか、どんな位置だったか位はまだいい。
どんな形で、何色か、どんな模様がついていたか? 説明して下さい となると
「ウーン・・・わからん・・・」
「さぁ 深呼吸して 目をとじて 背伸びして??」 と。

また見せて 「分かるところを書いてみましょうか?」
まったく手を変え品を変えの忍耐力で、仕事とはいいながら驚異的。
行ったり来たり、また一呼吸しながら 結局
「ここが出来なかったけど頑張って出来たネ? 自信持っていこう!」
「ウーン 面白かった?!」

いつも息子の訓練と思いながら、私も一緒だ?と・・・
どんな小さな事でも考えて考えて、反復して積み上げ磨き上げて、仕上げ、面白かったーと達成感を得るまでやっているだろうか?
入り口で どうもつまらん と飽き、疲れた?とすぐ明日に先送り。

どうもこの頃人間ねばりがなくなってきた。
年とったからとは言いたくないが・・骨粗しょう症かな?
体中すきま風が入りそうーー 反省!反省! (ーー;);;  

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しゃべり出す。

2006/05/11(木)

「今日は天気がいいから草取りしようか?」
「ウン、ガンバってね?」
「イヤ、二人でするんだよー」
「いやだ!」・・アレ?? (一生懸命脳トレゲームしている)
芝刈りならやると出るがすぐ
「疲れた?? もう止めた??」・・アレ??

なんでもハイハイと素直にやってくれたのにーー?
自分から あーしよう こーしよう とはまだ言えないが、こちらから働きかければずい分シャベリ、自分の都合で否応が言えるようになった。

スーパーで
「おすし買おうか?」
「ウン バッテラがいい」 
と並んでいる一番奥の品を選んで取っている。・・ホーッ??

ケーキ屋で
三人分買うのに どれがいい? と三個違ったのを選ばせる。
帰宅しお茶にし これは誰のだった? と聞くと三人三様それぞれを、
これだー!と思い出す。 
          バンザーイ\(^o^)(^O^)/

今迄も状態が良くなる時は、何かのきっかけで急に段階的に良くなった気がする。何がきっかけだろう?
連休前から遠方にいる姉が帰省していて、ワイワイガヤガヤ話して刺激しまくっている。
五月から週一回、男のヘルパーさんにお願いして、プールに一緒に
入って貰っている。(その夜からアレレの連続で びっくり!!)

昨日リハビリ病院で先生の質問
「最近イライラする事がありますか?」
今までなら
「イヤー ないです 良いですよ」 と言っていたのが
「イライラしますよ」
「どんな時?」
「おかあちゃんと話す時!」
 エエッ?? コイツー ナンデモカンデモ シャベリすぎだ??

今日は通ってる作業所の先生
「この頃ずい分変わり、仕事も先にたってやってくれますよ??」 と初めて言っていただいた。

少しずつ 少しずつ 二歩前進一歩後退でも ゆっくり頑張って行こう。

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朝めし当番

2006/05/07(日)

朝めしの当番は息子である。
退院しても、指図してキュウを出さなければ、何事も出来なかった。
目の前に食事を置いても、声を掛けなければ食べることも出来ない状態だったので、私の留守にこれでは困ると、朝めし当番と決めた。

まず、台所の3箇所にメニューを書いた。

パン・・・じゃこを挟み、チーズをのせてトーストする
納豆・・・ねぎ、のりを用意する
ヨーグルト・・・大箱から小分けする
コーヒー・・・・インスタントコーヒーとミルク お湯を沸かす
   (私が後からサラダ一皿 果物など用意)

一品ずつある場所を覚え、また、返す場所も覚えなければならない。
一度に三つは出来ない。二つまで。 
まったく動物実験の観察と一緒で、一つ一つ覚えて積み上げていく。
手順は悪いが、最近は、トーストのトッピングにしゃけのそぼろが乗っていたりする。
時々パンや納豆が品切れなのに言えないから、私と冷蔵庫の間をウロウロしている。

この間、私が昼食時留守にしたのだが、チンするメモを書いておけば、簡単な食事は出来るようになった。
でもまだ戸棚から勝手におやつを出したり、冷蔵庫から水を出したりは出来ない。

夜は10時?11時に就寝、朝は6時?6時半には起きる。ぐっすり眠って、昼間は疲れても全く横にならない。夜更かしとか朝寝坊とか、ストレスで不眠症になるとかは、人間的な行為なのだろう。

一ヶ月前までは
「おはよう?! おはよう?! サンライズ! サンセット!」
と大声で6時にはたたき起こされたが、この頃は黙って朝食当番していてくれる。
私は、「オッ 大将!」 「ヤァ ボス!当番ご苦労だねぇ?」
などと言いながら、お陰さまで7時まで寝させてもらっている。

神も仏もあるものかと天を仰いだが、この頃やっと神様も仏様も微笑んでくれている様な気がする。

これからもよろしくおねがいします  m(__)m

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散歩

2006/05/05(金)

息子は散歩が大好きである。でも自分から行くとはいえない。
夕方 「散歩するー?」「行くー行くー」と即座に立ち上がる。
しかし、記憶障害には行く道筋も目的地もわからず、何回も何回もついて歩くより方法はない。

幸い歩く事に不自由はない。
退院してほとんど毎日、30分?1時間のコースを散歩した。
最初はなにも言えなかったが、やがて朝も晩もあう人ごとに
「おはようございまーす」
「・・・・??」
不審顔で返事なし。 
そのうち向こうから先に挨拶して頂くようになった。
  (なるほど・・これは私の勉強)

若くて元気なランナーには声かけないが、子供や女の人、特に若い女の人に挨拶するようになり、より好み?するようになったかと笑ったが、少しずつ大声の挨拶は少なくなっていった。

不安な所は後ろからついて歩き、分かってる場所は前に立って大またで歩き、自信がついてきた。
「ひとりで散歩する?」
「うん」 
30分のつもりが15分で帰り、
「迷ってしまってー泣きそうだった! 探してるうちに分かって帰ってきた」
ケイタイ持っていても、かけようとも思わないのだ。

家の周り、散歩コースなどの地図を透明サックに入れ、予定コースを自分で赤マーカーで書き、持つことにする。
以来 時々は一人歩き又は自転車で行くようになった。
でも自分から散歩に行くとはいえない。

ヘルパーさん(若い女の方)に週一回、散歩の相手をお願いしているが、その途中自分から
「本屋に寄りましょう」
「ユニクロに寄りましょう」
「温泉の足湯を使いましょう」・・・等々道草するらしい。
私との散歩とはエライ違い、人の顔見て扱いが違うとは、
              ご立派 ご立派!! (>_<)(-_-;) 

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言葉 「おかあちゃん」

2006/05/03(水)

「おかあちゃん」・・・息子の私への呼びかけ、謎の一つである。
保育園時代は おかあちゃんと呼び,小学校入学でおかあさんとなり、それ以来、おかあちゃんと呼んだ事はない。

発病術後2ヶ月ぐらいから、やっとささやき声が出ても、無気力症で自分からことばは出ず、出ても全く自分の意志で、話す事は出来なかった。こちらから呼びかける一方だった。

声らしい声が出るようになっても、「おはようございます」「ハイハイ」
質問されても間髪をいれず、「分からん!」「知らん!」だけ。
相手からの言葉にも相槌をうつだけ、相手の言葉をオウム返しするだけだった。

三ヶ月位たち 少し目に力が出てきたね?といわれるようになった。
会社の上司の見舞いでは相槌うって話していたのに、帰られると、突然
「もう とても勤務は出来ないな?」「あの仕事はとても続けられないな?」と、全く正気の別人の言葉でビックリ。
又、自分が跡取りを意識するのか、「家を守る事はできないわ?」という。

オムツしながら車椅子でトイレ通いしていた頃、早くしなければの気持ちで手順教えていると、急に
「このクソ女になんで 指図されるのか!? なんで命令されるのか!?」という。正気の顔と声で怒っている。

あの頃にはこんな場面がだんだん多くなり、人間としての意識・心が戻ってくるのかと思ったが、やがて少なくなり、反応も沈静化してきた。

四ヶ月位で、ドクターに「いつもニコニコ多幸的」と言われ、挨拶とハイハイの返事しか出来ないのに、ふと、
「(お母さんは)ようやるわ?? 感謝するし 尊敬するわ??」と例の真顔で言う。
ああ、これからが介護の本番、第二の育児が始まると、実感した瞬間だった。

知らん 分からんと言っていたのが、胸の前で両手をヒラヒラさせながら、
「ナンカ説明できんのだが??」と困った顔で言うようになった。

つい四、五日前の会話;
「お母さんの事は なんていう?」
「おかあさん、おかあちゃん、ママ、はは、おふくろ・・・・」
と普通に考えられる言葉を、並べている。
「じゃあ なんで おかあちゃんって言う?」
「親しみをこめて言ってるんだ」
「ホウー いいこと言うネ??」
「私はお世辞がうまいんダ!」

無理に過去の記憶から言葉を捜していうのではなく、その場その場でタイミングよく答えられるようになった。
もちろん理解できないことは付いていけないが・・・。
やっと少しは人間らしい会話になった。

リハビリの暖かい部屋で、後ろから訓練を聞いていて、ついウトウト。
「おかあちゃん すんだよ! 起きて!!」
大声にビックリーー  
恥ずかしいが こんな声を聞けるなんて夢のようだ。 

ありがたい 感謝 感謝 ヽ(^o^)丿(●^o^●)

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大山(だいせん)バンザイ

2006/05/01(月)

目の前の大山が白い冠を脱ぎ、いよいよ緑の衣替えの季節になってきた。
入院生活一年で退院、まだ自分の言葉が出ず、ボーとしていたのに、車の窓から大山が見えるたびに、

「大山バンザーイ」と何回でも喚く。

発病前は休日ごとに大山に登り、4年前には私が一度も登頂したことがないのを知り、2度連れて登ってくれたことを、思い出す。
(3度目は もう分かったんだから自分で行け?といっていたが)

退院半年後、大神山神社から元谷に出て、まん前に大山を見上げたとたん、
「さあー のぼろう??!」という。

発病3年半の今、脚力はだいぶ付いたが、自信ないのか、
「大山 登りたいねー?」 聞くと 「いや 登りたくない」と
「もう少し脚鍛えたら 登れるよ!」
「ウン 行く行く?? 登る登る??」・・・と

問題は私だ。
その時登山口で、ひとり淋しく待つことのないよう 鍛えておこう。

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